1年ぶりに美容院に行ってきた。
髪の毛がもう腰を通り越して、寝る時にクビに絡みつくくらいになっていたから。
でも特にしたい髪型もなし、面倒くさかったんだよね~!
興味がある事にはすぐ反応するが、興味のない事はとことん興味のないB型である。
さて訪れたのは、友達から紹介してもらった中国人経営の美容院。
1時過ぎに行くと、お客さんは誰もおらず、
中国人のお兄ちゃんと、ペルー人スタッフのお姉ちゃんの2人が座っていた。
(兄)「ニーハオ ○×★▽」
うぃーん、わかりませんって、中国語。
私がスペイン語で話し始めると、あわててお兄ちゃんもスペイン語になった。
でも私よりひどかった(笑)
髪型を変えたいことと、何かお勧めはあるかと聞くと、
見本の雑誌を見せながら、絶対この髪型がいいと、ある写真を指差した。
うへ、ぐるぐる縦ロールだ。
(私)「これ、面倒でしょ?スタイリングが簡単なのがいい。」
(兄)「これは簡単だ。濡れた髪にムースをつけて乾かしたらお終いだ。」
(私)「いくらでできるの?」
(兄)「250ソーレス」
(私)「たっかーい!お金なーい!150ソーレスくらいでできない?」
(兄)「えぇ~… 無理だよ。だってカットとカラーとデジタルパーマ… 250、ない?」
(私)「ないっ」
(兄)「じゃあ、今日は150ソーレス払って、明日100ソーレス払うってのは?」
(私)「へっ?明日払ってもいいの?」
(兄)「うん、いいよ。だってないんでしょ?でも絶対これがいいよ。」
いくら紹介で来たとはいえ、初めての客に後払いを許してくれるとは
おぬし、なかなかやるのう。
いや見事じゃ、いよっ!太っ腹っ!!
(私)「じゃあドルで払ってもいい?レートいくら?」
(兄)「うーん、2.95かな」
(私)「がーん、わっる~!!」←実際はそんなに悪くないけど。
(兄)「でもほら、今日の新聞見て。2.96だよ。」
(私)「あ、だったら2.96ね。」
(兄)「仕方がないなぁ…(苦笑) わかったよ。」
こうして中国人兄ちゃんによる、華麗なるテクニックが披露されることになったのだ。
さて。
まずはシャンプーということで、ペルー人お姉ちゃんに促され、奥へと進む。
そこには3つか4つほど個室があって、どうやらマッサージなんかもできるらしい。
診療所のベッドみたいなのに仰向けに寝かされ、頭をぐぐーっと前へ。
その下に流し台があって、洗える仕組み。
お湯がでた ・・・ +5点
お姉ちゃんの爪が少し痛い ・・・ -2点
ガシガシとしっかり洗ってくれるのは気持ちいい ・・・ +2点
流す時に頭をしっかり支えてくれず、腹筋と首の筋肉使いまくり ・・・ -5点
さて中国ニーチャンの出番だ。
髪を梳き、パーツ分けする。
うん、随分と大雑把な分け方だが、前行った美容院よりはずっとマシだな ・・・ +5点
長すぎる髪を持ち上げ切るのは大変。おぉぉ、背伸びしてるぜ、頑張れ! ・・・ +3点
ここで25~30cmも髪を切った。やー、さっぱり~!! ・・・ +10点
しかしどうも微妙に左右の長さが違うような…
それに、あーーーっっっ!!! せっかく伸ばしてた前髪をっっっ!!!
何の断りもなく(もしかしたら聞き逃したのか)、思いっきり前髪をカットされた。
しかも、左サイドから右に流すしかない極端な斜めカット。
右から風が吹いたら、どないしてくれるねんっっっ ・・・ -10点
しかもその分け目、いつも白髪が出てくる場所じゃないかっっっ ・・・ -10点
カットの途中で、ニーチャンの家族と思われる中国人たちがやってきた。
どうやらニーチャンの母と姉、嫁と息子らしい。
息子はまだ2歳、マルコメ坊やそっくり。
そしてその母は、「中国四千年の朝の風景、公園で太極拳をする人々」
という世界遺産番組にぴったりな、完璧な中国母だった。 ・・・ +5点(なんか嬉しかったので)
店に家族や友人が出入りするのは、中国人のデフォルト。なので ・・・ +-0点
でも、大声でしゃべりまくったり、おこわ食べたりすんなー! ・・・ -10点
さっきまで静かな物言いだったニーチャンも、家族としゃべる時は煩い。
その後もどんどん中国人のお客さんがやってきて、
一時は、12人の中国人と1人の日本人と1人のペルー人という
世界人口比率さながらの状態になった。
すげー!やっぱり中国はすごいよー! ・・・ +10点(ちょっと感動したので)
華麗なるテクニックが…と思ったが、カットは物凄くさっくりと終わった。
髪になんかを塗って、しばしほっておかれる。
(どうやらこれがカラーだったらしい。)
色の説明も選択も何もなく、聞いてもなんだかよく分からない。
でも回りが全部中国人だったので、なんか怖くて聞けなかった ・・・ -5点
またその後シャンプー台へ。
ペルー人のお姉ちゃんに中国語がわかるのかと聞くと、挨拶もわからないという。
よくまあこんなケタタマシイ環境で働いてるよなー。偉いっ! ・・・ +2点(なんとなく)
でもって、シャンプー台から戻ると、ニーチャンは他のお客を対応していたので
またしばらくほっておかれた。
ふと見ると、隣に座ってた中国人女性客の頭の上に、白いクリーム状の物がとぐろを巻いている。
ペルー人姉ちゃんが霧吹きの水をシュコシュコすると、泡がモコモコと出てきた。
どうやらイスに座ったままでシャンプーするらしい!
次の客も、状態でシャンプーされていた。男も女も、短髪も長髪も座ったままシャンプーだ。
私は外国人だったから、わざわざシャンプー台に連れてってくれたのか?
シャンプーハットもないのに、目に入ったらどうするんだろう?
中国の美容院では、座ったままシャンプーが基本らしい ・・・ +5点(面白かったから)
さて、やっとパーマらしい。
また髪の毛を何分割かにして、結構長いロットをグリグリギリギリ、
締めあげるように巻いていく。いててっ!髪が抜けるっ!禿げるっ! ・・・ -5点
「ほら、左右同じだろ?」とニーチャンは自慢げだが
巻く角度というか向きというか、
随分違うように見えるのはどうやら日本人の私だけらしい ・・・ -2点
そして巻いたロットの根元に、スポンジを被せていく。
耳にもカバーをぽこんと掛けられた。
パーマはもう数年ぶりという私は、「ああ、ここからパーマ液をかけるのね」と思っていたが、
ニーチャンは奥さんに指示して、各ロットの片側に何やら怪しい電極を差し込ませた。
まるで脳派を図る時のように、頭のあちこちから電気コードが伸びている。
怖い、感電したらどうなるのだろう ・・・ -3点(不安なので)
奥さんは美容師というよりただの手伝いのようで、手元が危なっかしい。
しかも子供が纏わりついて、まったく仕事が捗らない。
イライラしながら見てると、ここで中国母が登場!
電気のコンセントなんか触ったことないんじゃない?という雰囲気なのだが、
ゆっくりゆっくり、電極をロットの片方に差し込んでくれた。
スペイン語はまったくダメっぽい母だが、なんか田舎のバーチャン風でいいなぁ ・・・ +3点
でもさっきおこわを食べた後、ちゃんと手を洗ったのだろうか ・・・ -3点
デジタルパーマというのは、今こんなのなんですかねぇ?
パーマ液をかけずに髪に直接ロットを巻き、熱で形を付けるらしいです。
スイッチポンッ! じんわりと熱がロットに伝わっていくようだ。
でも、あれ? 頭から湯気が立ってるんですけど?
白い湯気が、もわんもわん… その内まるで音を立てるかのように、シュシュシュ~~~~!!!
ひゃ~! あち~っ! 焦げる~~っっ!! 助けろ~~~っっっ!!! ・・・ -20点!!!
頭にぶら下がったロットが熱くて、地肌が火傷しそう!
ニーチャンに必死で訴えると、何やら奥さんに指示。
彼女がドライヤーの冷風で、頭を冷やしてくれた。ほっ ・・・ +2点
でもまた子供が纏わりつく。子供が気になって、私の頭にちゃんと冷風が掛からない ・・・ -3点
子供をあやしながら冷風を当てるので、せっかく巻いた髪がロットからどんどんほどける ・・・ -5点
私の頭より子供が気になる奥さん。「はい」と私にドライヤーを手渡し、奥へ行ってしまった。
はい?って、なんで客が自分で自分の頭を冷やさなあかんねんっ! ・・・ -10点!!
私が文句を言っているのが分かったのだろう、また中国母がドライヤーを変わってくれた。 ・・・ +2点
でもこの中国母、すごく背が低いんだよね。お年寄りだし。
なんか一生懸命冷やしてくれるんだけど、私がいぢめてるみたいだよ ・・・ -1点(気持ち的に)
中国母、不器用な手で一生懸命冷風を当ててくれるのでよしとする ・・・ +3点
あぢーあぢーと言っているのに、ニーチャンが何も言わずに耳のカバーを奪っていった ・・・ -2点
「頭も熱いのに、耳も熱くなるじゃないか!」と言おうと思ったら、
そこには山ほどのロットを頭につけた中国人客が、いざスイッチオン!の状態でいた。
ああ、神様、彼女の頭をお守りください。アーメン ・・・ -1点
同じくシュポー!と湯気が出てるのに、なかなか反応しない彼女。
すごいぞ!でもやっぱり中国四千年!頭で気功でもやってるのか? ・・・ +5点
でもやっぱり熱くなったらしく、自分でドライヤーを持って頭を冷やしてた。
そっか、これも中国式だったのか。怒ってすまん。 ・・・ +5点
私のほうは電気を切ったようだ。あとは余熱でじっくり中まで火を通す感じらしい。
できれば強火で一気にやって欲しかったのだが、ぢりぢりと蒸し焼きにされてしまった ・・・ -3点
これで終わりかと思ったら、ここでパーマ液を掛けられる。
まだまだ終わらないらしい。もう4時間半は経過したよ… ・・・ -3点
あー、お腹すいたー。あー、帰りてー。
ニーチャンもお腹が空いたらしく、「牛肉面」と書かれたカップラーメンを食べ始めた。
あー、食わせろ~~~!!! ・・・ -5点
やっとロットを外す時が来た。
そしてぐりぐりり~んとした髪が出てくる。怖い、大丈夫なのだろうか?
本日3度目の最後のシャンプーは、ニーチャン自らがやってくれた。
彼も仕上がりが気になるのだろう。えっ?失敗かも? ・・・ +5点
カールを崩さないよう丁寧に洗い、タオルドライもほんのちょっと。
プシュ~とムースをたっぷり出して、髪に優しく揉みこんでセット。 ・・・ +5点
やった~!やっと完成!
予定とは全く違うくるんくるんのパーマの出来上がり。 ・・・ -5点
なんというか、売れない中国人歌手にいそうな、そんな髪型。
もしくは山口百恵ちゃんが活躍してた時代の、売れない演歌歌手、という雰囲気だ。 ・・・ -1点
あ、ちあきなおみ、もありかも(笑) ・・・ いつものよぉ~に~♪
でもニーチャン初め、回りの中国人がみんな「ボニータ!」と一斉に褒めてくれるので
「グラシアス」としか言えなかった私。
こうして普通のGパン姿なのに、頭だけが異常にゴージャスなチニータが出来上がってしまった。
お金を払う時、ニーチャンはドルの換算レートを3.0にしてくれた。
わーん、ありがと~!結果的に3ソルくらいまけてもらった計算だ。 ・・・ +20点
お店の滞在時間5時間半。
色々大変だったけど、とっても面白かった美容院体験でした。